英語コンテンツマーケティング: TAMLOが11ヵ国のエージェンシーネットワーク「Agencies.Social」に参加する理由
より良いパートナーシップの確立は、ビジネスの成功につながります。潜在的な顧客やビジネスパートナー、他の業界におけるプロフェッショナルとのつながりが、事業をサステナブルにすると私たちは信じています。そうした考えのもと、TAMLOはデジタルマーケティングのグローバル・ネットワーク「Agencies.Social」 (エージェンシーズ・ソーシャル)に所属しています。「Agencies.Social」は、ソーシャルメディアを駆使したデジタルマーケティングをグローバル基準で行う代理店の集まりで、欧州、アジア、北米の11社の独立系エージェンシーから構成されています。
東京とロンドンに拠点を持ち、企業のコンテンツマーケティングをグローバルにサポートするTAMLOにとって、このネットワークの一員であることは大きな強みとなっています。提携するエージェンシーのローカルでの専門知識を活かし、新たな市場へ参入したいクライアントに対して付加価値を提供できるからです。
今回は、私たちがこのグローバル・ネットワークでの経験を通じて学んだことをご紹介したいと思います。
競合企業は敵ではない
MicrosoftとIntel、VimeoとYouTubeといった競合企業同士によるコラボレーションの成功例は枚挙に暇がありません。
しかし、歴史的に見れば、「競争」に対する懸念があるのも事実です。TAMLOのコンサルタント、James Lovellは次のように語ります。「もし50年前にビジネススクールの教授にライバル企業とのコラボレーションの話題を切り出したら、驚いた顔をされるでえしょう。しかし、競争を根絶するという考えは時代遅れだと思います」
出版社MDPI(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)が発表した論文によると、競合企業とコラボレーションするメリットはそのデメリットを上回ることも多いとされます。実際に、3年から5年にわたり続くコラボレーションによって相互の企業コストが削減される確率は50%に達する傾向にあると証明されています。
「いずれにせよ、競合する製品も一部にあるかもしれませんが、全ての製品がそうではないはずです。それなら、他社と競合しない製品でコラボレーションしてはどうでしょうか。さらに、2つの企業が同じような製品を提供しているように見えても、それらの企業のポジショニングが大きく異なるかもしれません。独占は決して良いことではありませんし、消費者にとっても良いことはありません。私たちは歴史を通して何度もそれを目の当たりにしてきました」とJamesは語ります。
新たなネットワークから新しい潜在顧客が見つかる
提携やコラボレーションには、ビジネスを拡大する以上の価値があります。すなわち、単なる営業の手段ではなく、実質的な成果へと繋がるプロセスだと考えます。他の企業との関係を築くことで、新たな視点やアイデアを得ることができ、これが新しいビジネス機会の創出につながります。特に、競合他社との関係構築は、自社が持たない特定の分野の専門知識を補い合う機会を提供します。
「Agencies.Social」における協力体制も同様です。「世界中のエージェンシーが一緒にプロジェクトに協力することで、お互いに助け合うことができます」とJamesは語ります。「実際、英語だけではなくフランス語やドイツ語のコンテンツマーケティングに関するお問い合わせも増えています。その度、私たちはフランスやドイツのメンバーに声を掛けています」
ディスカッションを通して深める最新トピックへの理解
業界の最新情報から、文化的インサイトの獲得に至るまで、多岐にわたる情報交換がメンバーの専門知識を深める貴重な機会となっています。TAMLOでは、これらの情報を活用して他国の市場についての理解を深め、社内共有しています。
Jamesは次のように続けます。「『パンデミック以降のビジネスの変化は?』や『大規模な言語モデルやAIの導入にどう対応している?』など、各エージェンシーのリーダーたちと話をしています。このように集合知が得られるのは大きな財産です」
「AIの導入については、さまざまなエージェンシーがそれぞれに合った戦略を試みていることが明らかになりました。他のエージェンシーから学び、質問することで、私たちは自社の取り組みが正しい方向であることを確認できます。」
つながりの力がもたらすメリット
近しい分野で活躍する人々からアドバイスやサポートを受けたり、見解を聞いたりすることで、連帯感、さらには幸福感が生まれます。ネットワーキングとは、営業ではなく、人間関係を築くためにあるのです。
コラボレーションの促進は、他の企業とつながり、より広い視野を持ち続けるための優れた手段になります。また、リモートで働く人や、個人で働く人にとっては孤独や孤立を避けるための予防策になるでしょう。
「Agencies.Social」では「メンバー全員が揃って話し合えるように、四半期ごとにミーティングを開催しています」とJamesは説明します。「先日、ドイツで初めてのミーティングが開催されました。それをきっかけにスタッフスタッフの交換留学制度をスタートさせることが決まりました」
こうした提携は、企業や個人がエコーチェンバーに陥るのを防いでくれます。世界中のエージェンシーとの関係を築くことは、TAMLOがローカライゼーションに精通するエージェンシーとして成長するために極めて重要です。現在、多くの日本企業が海外でのマーケティングを検討しています。そうした企業のベストパートナーとなるためにも、TAMLOでは「Agencies.Social」の活動を通して、多くの地域の文化・市場理解に努めていきたいと考えています。最新情報は随時発信していきますので、ぜひチェックしてください!