2020.04.07

英語のSEO施策で鍵となる、キーワードの抽出方法

Yuichi Ishino

SEOキーワードの探偵になろう

英語のSEO施策で、もっとも重要なことはキーワードの洗い出しだと言っていいかもしれません。この「洗い出し」は、検索者がどのようなクエリ(質問キーワード)をGoogleに打つか、つまり彼らのニーズは何かを徹底的に追求することに他なりません。Search Consoleなど見て分析していると、時に「こんな言葉で検索されているのか!」と膝を叩く瞬間がありますが、実は事前にそうしたキーワードをどれだけ探せるかがSEO施策の要諦だとも言えます。ありったけのキーワードを出し切る。探偵のようにキーワードを探す。そうやって初めて英語のSEO施策が成功へと一歩近づくのです。

キーワードの洗い出しに近道はありませんが、効率よく実践する方法はあります。この記事では、そのいくつかについて取り上げていきます。

 

Search Console(サーチコンソール)で軸を見つける

キーワードを洗い出す上で頼りになるのがGoogleの提供する「Search Console」です。Search Consoleはどのようなクエリ(質問キーワード)でそのサイトに入ってきているかが一目にわかるツールで、SEO分析には欠かすことができません。特に英語のクエリはなかなか日本人には思いつかないことが多いので、なおさら。ここでリストアップされるキーワードは検索者が実際にGoogleの検索窓に打ち込んだものですので、当然ですが、みなさんのサイトがどのようなニーズに応えているか、あるいはそのポテンシャルがあるかを把握することができます。

なお、Search Consoleで抽出したキーワードは、ただリストアップするだけでは不十分です。キーワードの性格や特徴に応じて分類していき、ユーザーニーズの傾向を読み取って行きましょう。キーワードの分類とはすなわち、カテゴリを作るということ。これが軸になって、派生的なキーワードのアイデアが生み出されるのです。

 

関係者全員でワークショップを行う

次におすすめしたいのがワークショップです。私たちTAMLOでは、SEOキーワードを洗い出すことを目的に、必ずお客様にブレインストーミングのワークショップを行っています。ワークショップには、マーケティング部門の方々だけではなく、目的に応じて関連部署の方々にもお声がけします。例えば、ある商品に関するキーワードを集める時は、営業マン、開発者の方々にも参加していただけると、多角的な視点でキーワードが見つけられるでしょう。

 

海外のユニークなツールを使う

英語は全世界の共通言語ですから、SEO施策のためのツールにもたくさんのバリエーションがあります。なかでも非常にユニークなオンラインツールがanswerthepublic.comです(上限はあるが、試しに無料で使用することが可能)。

下の図は、このツールに「damaged hair」と打ち込むと出てくるもの。いわゆる5W1Hに応じたクエリ候補とcanやwillなどの助動詞に対応したクエリ候補を非常に見やすいビジュアルで表現してくれていますね。「ダメージヘアはいつカットすべきか」「ダメージヘアにはどんなコンディショナーがいいか」など、興味深いサジェストが見受けられます。なお、このサイトはこのチャート以外にも様々な切り口でキーワードを洗い出してくれるのでぜひ皆さんも試されてください。

answer the republic

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編集者やライターの感性も取り入れる

ツールを使うことも重要ですが、ぜひ、人間の感性もうまく使ってキーワードを洗い出すことにも取り組んでください。結局は、検索も人間が行う作業です。機械が検索するのではありません。であれば、一番に信用したいのは人間の感性です。もちろん、こうした作業が苦手な方もいらっしゃると思います。エージェンシーなどに依頼される場合は、編集者やライターの方達が得意としている分野なので、気軽に相談されてみてください。英語ですので、バイリンガル、もしくはネイティブの方々が適任です。

以上、英語SEOにおけるキーワードの抽出方法を紹介しました。どれも実践しやすいものばかりだと思います。この作業が鍵だと捉え、しっかりと対策をしていきましょう。

 

<参考>「英語のSEO」についての完全網羅記事

英語のSEO対策——知っておくべき全7ステップ

Writer

Yuichi Ishino

Managing Director

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