【デジタルマーケティング】コンテンツ制作における4つのプロセス
コンテンツマーケティングとは
企業のデジタルトランスフォーメーションが叫ばれる中、マーケティングの分野においてもさまざまなデジタルソリューションが提供されています。その一つがコンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングとは、文字通り、ユーザーに役立つコンテンツを発信することで、彼らをウェブサイトへと導き、最終的にはファンになってもらうための施策です。2000年代に入ってアメリカで始まり、その後、日本でも有効なマーケティング手法として定着しました。
役立つウェブコンテンツを作るためのプロセス
かつてビル・ゲイツが「コンテンツ・イズ・キング」と語ったように、インターネットを使ったビジネスにおいて「コンテンツ」をないがしろにすることはできません。いかにしてこのコンテンツをターゲットとする消費者に届け、価値あるものと感じてもらえるか、それこそがコンテンツを使ったマーケティングの真髄だと言えます。
それでは、上記を踏まえて、ウェブ上のコンテンツはどのようにして作られるべきなのでしょうか。以下、4つのプロセス(集める・企画する・作る・発信する)を紹介します。
①データを集める
コンテンツを作る前に、まずは企画の手がかりとなるデータを集めます。これには様々な手法が考えられますが、コンテンツが目指す最終的な目的によって何を選ぶかが異なります。SEOを狙ったコンテンツの場合は、キーワードや検索クエリが極めて重要です。そうしたデータは、Google AnalyticsやSearch Consoleなどを使って収集していきます。一方、SNSでの拡散を目的にしたコンテンツの場合はどうでしょうか。これについては、例えば、ソーシャルリスニングで調査を行い、話題になりそうなトピックを見つけたり、人気のハッシュタグを洗い出したりするとよいでしょう。直接流入を狙ったコンテンツを作る場合は、ファン化が必須ですので、ユーザーインタビューを実施するといいかもしれません。このように、最終的なゴールに応じて、最適なツールや手段を活用し、目的に応じたデータをかき集めるのです。
②コンテンツを企画する
データを集めたら、分類して整理。ワークショップや編集会議を行い、データから得られた情報を元にインサイトを掘り下げていきます。ここで、ユーザーのデモグラフィックや趣味趣向が浮き彫りになるかもしれません。あるいは季節によって特徴的なキーワードが見つかるかもしれません。どういうターゲットに向けて、どういう切り口でコンテンツを作るか。データと編集センスを元にしながら、上記で得た分析結果を活かし、コンテンツを企画しましょう。
③コンテンツを制作する
企画が決定したら、いよいよコンテンツの制作に取り掛かります。このステップの成否がコンテンツの命運を握ると言っても過言ではありません。ユーザーにもっとも刺さるフォーマットはなにか徹底的に考えましょう。例えばブログコンテンツを作るのであれば、インタビュー形式がいいのか、グラフを交えたほうがいいのか、さまざまなやり方がありうるはずです。広告向けなのか、ウェブサイト向けなのか、ソーシャルメディア向けなのか、出し口によっても制作内容は変わってきます。
④コンテンツを発信する
先に挙げたように、どのチャネルで発信するかによって、コンテンツの内容は変わりますし、同じくそこから得られる結果も変わってきます。KPIに基づいて微修正しながら、選択したチャネルで最大限のパフォーマンスが出せるよう、コンテンツを運用していきましょう。なお、運用から得られたデータは、また新たにコンテンツを企画する際に利用することができます。すなわち、①のプロセスへとつながる。コンテンツは発信して終わりではなく、永久に①から④を繰り返すものなのです。
以上、ウェブコンテンツの制作にあたっての4つのプロセスをまとめました。冒頭にも取り上げた「コンテンツ・イズ・キング」を念頭に入れながら、ぜひ質の高いコンテンツを作り上げていきましょう。