＜イベントレポート＞B2Bライティングに関するライター向けセミナーを開催

2023年6月6日（火）、大阪でライター向けセミナーを開催しました。テーマは、「B2Bライティングでキャリアアップ：企業成長に貢献する仕事の魅力」です。雨天にもかかわらず、東京や鹿児島、福岡などの遠方からもご参加いただき、改めてB2Bライティングのニーズの高さを実感する会となりました。ここでは、当日の様子をレポートします。

B2Bライティングとは？ B2Cとの違いはどこにある？

B2B企業にとって、コンテンツを活用したマーケティングはいまや欠かせない成長戦略のひとつといえます。一方で、B2Bライティングを担うライターの数は不足しているのが現状です。そうした需要を背景に、理系ライター集団「チーム・パスカル」のメンバーでありビジネス系媒体でも多数執筆されている大越裕氏をゲストに迎え、久しぶりに対面でのセミナーを開催しました。

今回ご参加いただいたのは、すでにB2Bライティングを手掛けておられる方から、これを機に学びたいとお考えのライターさんまで幅広く、得意分野も実にさまざまです。セミナーでは、B2Bライターのリアルな仕事をイメージしていただけるように、まずはB2Bライティングとは何か、B2Cライティングとの違いはどこにあるのかといった基礎知識を踏まえたうえで具体的な事例をご紹介しました。

今回のセミナーでは、B2BライティングとB2Cライティングとの違いについて、「ライティングスキル」「コンテンツ作成」「コンテンツ戦略」「コンテンツ管理・最適化」「顧客関係とブランディング」の5つのカテゴリに分けて整理しています。業界・専門用語を適切に使用したテクニカルライティングの必要性や、ビジネス課題の解決につながるコンテンツ作成の重要性など、両者の相違点を挙げながらB2Bライティングの特徴を解説したところ、大きくうなずきながらメモをとる姿が多く見られました。

B2Bライティングで意識したいこと

ゲストの大越氏とTAMLO代表の石野との対談では、取材前の準備で大切なこと、提供された資料の扱い方、取材・執筆時に心掛けていること、どのようにスキルを磨いてきたのかなどかなり踏み込んだエピソードやテクニックが紹介されました。B2Bライティングの課題でもある、専門用語をどの程度用いるか、どれくらい噛み砕くかといった“さじ加減”の難しさの話に共感された方も多かったようです。

B2Bライティングをライターが手掛けるメリットは、専門性の高い知識や経験が蓄積されていくこと、そしてそれが次の仕事に活かされることにあると、大越氏は語ります。加えて、読者に先を読ませ続けさせるリズム、問いかけ、文章に込める駆動力の重要性を強調するシーンも見られました。

その後の質疑応答の内容を、少しだけご紹介します。

Q. B2Bライティングではクレジットが入らないことが多いが、実績はどのようにして積んでいく？

A. 編集者の相互ネットワークに入るのもひとつの手。編集者は優秀なライターさんを紹介し合っている。

Q. 取材に際してどこまでリサーチしている？

A. 取材する企業の中期経営計画には必ず目を通すようにしている。ニュースや新聞では断片的な情報しかつかめないこともあるが、中期経営計画にはその企業がどこに力を入れているか、強みはどこにあるのかがわかりやすく示されている。

セミナーでは「ここだけの話」とお伝えしていたため、これ以上の内容は割愛しますが、実際の事例をご覧いただくことでB2Bライティングへの理解をさらに深めていただけたのではと思っています。

対談の終了後は懇親会です。大幅に時間をオーバーしてスタートしましたが、すでに面識のある方、はじめましての方も一緒になって大いに盛り上がりました。最後に、参加者の皆さまからいただいた感想の一部をご紹介します。

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• リアルなB2Bライティングのことを初めて聞く機会になりました。とても、興味を持ちました。

• 基礎知識から最新事例まで、短時間でも要点をしっかり理解できる内容だったのがありがたかったです。

• SDGsに関するライティングの仕事をしたいと思い今回参加したのですが、ライティングスキルを磨けば案件がありそうだと思いました。また次回も日程が調整できれば参加したいと思います。ありがとうございました！

• ちょうどBtoBライティングに本腰を入れようと考えていたタイミングでありがたかったです。大学の広報誌で必死に勉強して理系の研究者に取材していたときの高揚感を思い出しました。機会があればBtoBライティングをしていきたいと思います。　

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B2Bライティングの具体的なテクニックやスキルアップの方法など、もっと話を聞きたいといううれしいお声もいただきつつ、対面イベント独自の懐かしい熱気に包まれながらセミナーは無事に終了しました。主催者としても、たくさんの出会いと気付きをいただいた貴重な一日となりました。ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

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