日本語のSEO対策とコンテンツ制作
日本語の特徴を知る——SERPsに出るタイトルとディスクリプション
日本語コンテンツを使って日本市場のマーケティングをするとき、極めて重要な戦略の一つにSEOがあります。日本語は文法的にも構造的にも、そして見た目にも極めて独特な言語です。コンテンツマーケターは、この点を意識して自社のメッセージをローカライズすることが求められます。
例えば、英語と比較した時、SERPsの結果画面を見るだけでもその違いは歴然です。
英語
Title 50-70
Meta description 150-160
日本語
Title Mobile: 25-35
Meta description Mobile: 120-130
タイトルはSEOだけでなく、ユーザーの目を引くためにも極めて重要な要素ですし、ディスクリプションもCTRを上げるために洗練が必要なパートになります。
日本語の特徴を知るー日本語キーワードの表記と抽出
日本語の特徴に、主に複数の表記体系を持っている点が挙げられます。すなわち、ひらがな、カタカナ、漢字の3つです。一つの単語を表現するのにもいくつかの書き方があり、例えばsake (Japanese rice wine)は、さけ(ひらがな)、サケ(カタカナ)、酒(漢字)と書くことができます。しかし、実際に多くの日本人は、カタカナのサケをサーモンの意味で取ることが多いのではないかと推察されます。キーワードを一つとってもローカライゼーションは一筋縄では行かないことが、こうした例からもわかります。
キーワードを日本マーケットに最適化する際は、表記体系にも気を配りましょう。
日本語の特徴を知るー見出しやAltタグなど、オン・ページの取り組み
オン・ページで実行するべきことは、上記を除いて他の言語とあまり変わることはないでしょう。見出しにはキーワードを入れ、読者の読解をリードします。Altタグやキャプションも、適切なものを挿入。短い文章ほどトランスクリエーションの技術が必要になってくるでしょう。
検索エンジンのシェア
2019年5月現在、日本での検索エンジンのシェアはGoogleが約75%、Yahoo! Japanが約20%となっています。Yahoo! JapanはGoogleの検索システムを採用していますので、実質的にSEOといえばGoogle対策をするということになります。
世界の他の地域と同様、日本でもGoogleの目指す世界観は変わりません。 Googleの検索アルゴリズムは「ユーザー第一」の思想のもとに組まれています。そのため、日本のコンテンツマーケティングにおいても、ユーザーの立場になってコンテンツの制作と配信を設計することが大事です。ローカライズにあたっては、ターゲットとする国の文化文脈を深く知る必要があるでしょう。
SEO型コンテンツの作り方と戦略の立て方
SEO型コンテンツを作るということは、すなわちオーガニック流入を獲得する戦略をとるということ。そのため、上位ランクを狙うことが求められます。先述した通り、Googleはユーザー第一のアルゴリズムで表示していると明言しているので、ユーザー・ニーズを理解し、これに合わせたコンテンツを作ることが肝要となってきます。
まずは、ユーザー・ニーズを定義しましょう。その後、ニーズに紐づいたキーワードをリストアップします。キーワードが決まったら、競合調査です。すでに上位検索されているサイトを分析し、自社コンテンツが狙うべきポイントを明確化していきましょう。
ポイントが決まったら、次に企画です。企画を立て、コンテンツの構成へと落とし込んでいきます。そして、いよいよ制作。ここでの制作は、テキスト・コンテンツのみを指しません。ユーザーにとってベストであれば、動画を選択することもあり得ます。インフォグラフィックスで丁寧に解説するようなフォーマットも近年では増えてきました。ただ文字量を稼ぐようなコンテンツはNG。コンテンツに載る情報は、常に的確で、正確で、読みやすいものであるべきです。SEOコンテンツは一度作って終わりではありません。読者からの反応をデータで読み解き、定期的にリライトしましょう。なお、ローカライズにあたっては、現地マーケットを熟知し、言語にも通じたネイティブの目線を入れることをおすすめします。