BLOG

日本のコンテンツエージェンシーが、ロンドンにクリエイティブ・スタジオを置く理由

海外と日本の架け橋に

TAMLO2017年の6月、イギリスで産声をあげました。現在はロンドンと東京にオフィスを設け、コンテンツマーケティングの分野で海外進出を推進する企業のサポートを実施。具体的な事業領域は以下の通りです。

  • ソーシャルメディア
  • デジタルマーケティング
  • トランスクリエーション

この3つの分野でユニークな価値を提供するには、ロンドンにクリエイティブ・オフィスを持つことが極めて重要だと考えています。その理由について見ていきましょう。

ロンドンはヨーロッパ随一のテクノロジー都市

ロンドンをイギリス版のシリコンバレーにする――。英国のキャメロン前首相が「テックシティ構想」と呼ばれる大きな方針を打ち出したのは2010年のことでした。この構想は、ロンドンオリンピックを境にトレンドとなり、そのうねりは年ごとに大きくなっていきました。とりわけその中心地となった東ロンドンの発展は目覚ましく、テックシティUKの公式データによれば、現在、東ロンドンだけでテック企業が約5000社あるといいます。また、2010年から2013年の間には、インナー・ロンドンだけでデジタル系の会社が92%も増え、雇用者の数も今では25万人以上となりました。また、EDCiEuropean Digital City indexの指標によれば、デジタル分野での起業をサポートする都市としてロンドンは堂々の1位を獲得しています。このように、世界的にテクノロジー都市としてロンドンのプレゼンスはますます高くなっているのです。TAMLOでは、ロンドンにクリエイティブ・スタジオを置くことで、常にスキルをアップデートしています。例えば、ソーシャル・リスニングを使ったマーケティング。ロンドンで開発された最新のソーシャル・リスニングツールを使って、リサーチからコンテンツ制作までを行なっています。

 

世界で三番目。イギリスのインターネット広告市場

さらに注目したいのは、インターネット広告分野に限るとイギリスが世界第三位の広告消費国だという事実です(一位はアメリカで二位は中国)。例えば、日本とイギリスにおける2015年度の数字を比べてみましょう(以下、イギリスはAdvertising Association、日本は電通のデータを参考にしています。なお、ポンドは当時の年間の平均レート1ポンド=185円で計算)。全体の広告費では日本が約6.2兆円に対し、イギリスは約3.7兆円。日本は、電車のつり革にまで広告が貼られているだけあって、広告全体の予算規模は抜きんでています。一方、インターネット広告に目を向けると日本が約1.15兆円のところ、イギリスは1.6兆円。人口がおよそ半分にも関わらず、日本よりも多くなっています。イギリスではインターネット広告がダントツのシェアを誇り、全体の40%以上を占めているのです。ちなみに、同国でのテレビ広告費は1兆円以下。プロモーションの手段としてインターネットがいかに積極的に利用されているかがわかります。こうした背景からも、ロンドンのデジタルマーケティングは進んでいると言っても過言ではありません。

参考 Advertising Associationウェブサイト / 電通のリリース  

優秀なスタートアップやプロフェッショナルが集まる

また、この都市の活気についても触れておきたいと思います。上述の通り、「テックシティ」計画が功を奏し、テクノロジー系の企業を中心に、ロンドンには多くのスタートアップ企業がスケールアップを目指して奮闘しています。同様に、多様なスタイルで働くプロフェッショナルもヨーロッパ各地から集まってきており、独自のエコシステムを構築しているのです。例えば世界的にも有名なWeWork。もとはニューヨークが発祥のコワーキングスペース企業ですが、ロンドンでも急成長中で現在30以上のオフィススペースを展開しています。Wework以外にもロンドンにはこうしたコワーキングスペースがたくさんあり、どこも多国籍です。そこここでイベントやワークショップが常に催されていて、ここからコネクションなどを作り、ビジネスにつながっていくケースが後を絶ちません。プロダクトのメッセージや会社のビジョンを海外に向けて発信するには、その国の言語、文化、市場を理解する必要があります。TAMLOではロンドンで培ったネットワークをベースとしながら、英語を中心に、優秀なSEOストラテジスト、ソーシャルメディア・プランナー、エディター、ライターらがチームを組んでプロジェクトにあたっています。

クリエイティブ・オフィスをロンドンに

これ以外にもこの街が持つアドバンテージはつきません。いずれにせよ、日本企業の海外進出をサポートするコンテンツ・エージェンシーとして、クリエイティブ・オフィスをロンドンに持つことはとても重要なことだと考えています。変化の激しいこの時代において、つねに新しい情報に触れ、市場を分析する。ローカルのプロフェッショナルとして各国の言語と文化を理解し、企業のメッセージを適切な形で届ける。これらは、テクノロジーの進歩によってあらゆる垣根が取り払われつつある時代だからこそ必要なことだと考えています。